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2013.2.8

中小工場の技術力

自動車部品を製造する高山製作所にお邪魔しました。無骨な製造装置がガチャンガチャンと音をたてながら、精密加工部品を次々に吐き出す様子は、見ていて飽きることがありません。先週、自動車各社の好決算が相次いで発表されましたが、本日伺ったお話によると、中小の工場には未だ好転の兆しは見えてきていません。

行き過ぎた円高のせいで、これまで自動車大手は製造拠点の海外移転を進めてきましたが、それに伴い、部品なども現地調達へと切り換えてしまいました。結果、一緒に海外に出て行く事ができなかった中小の工場は、新たな販路の開拓や新製品の開発などに挑戦していますが、依然苦戦が続いています。

今後も技術立国として成長するために、これら中小工場の技術力をどう守り育てるかは、重要な課題と言われ続けながら、未だ有効な解は見つかりません。そんな最中、本日のNHK特報首都圏を興味深く拝見しました。日本の技術力やビジネス環境を活用するために、日本で起業する外国人が増えているそうです。こうした動向は知りませんでした。

きっかけは、小泉政権時代に行った規制緩和。働きやすく、投資しやすい国にすれば、世界から見て日本はまだまだ魅力的な国。ヒト、モノ、カネ、情報、そして企業を、世界から呼び込む規制緩和こそ、成長戦略の一丁目一番地。世界とともに成長する日本へ!今こそ政治が決断をする時です。