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2013.5.7

村上ワールド

連休最終日の昨日。様々なニュースがありましたが、一番は国内で18年ぶりとなった村上春樹氏の公開インタビューでした。先月発売され、瞬く間に

ベストセラーとなった最新長編『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』皆さんはもう読まれましたか?

前作『1Q84』は発売日に買って読みましたが、最近は政治経済に関連した“お勉強”のための読書が専ら。小説を読む時間はちょっとないかと半ば諦めていましたが、この一週間は毎日帰宅しながらの活動だったので、就寝前の時間を使って最新作も読む事ができました。

人のこころの一番深い場所に降りていき、現代人の「孤独」と「つながり」を描く村上春樹氏。今作も賛否両論あるようですが、私は前作同様、しばし雑事を忘れて村上ワールドを堪能しました。(文芸批評できるような素養は持ち合わせていませんので、興味のある方は是非ご一読下さい

阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件などを精力的に取材し、「悲しみ」が創作の原動力の1つでもあるとする同氏は、インタビューの中でも「小説を通して心のつながりを作りたい」と更なる創作の意欲も示してくれました。

何かと忙しく、せわしない日々が続いていますが、読書は心の滋養。忙しいからこそ、これからも読書と思索のひと時は持ち続けたいと思います。因みに、初期の短編傑作『パン屋を襲う』も改稿されて、最近出版されました。興味のある方はこちらも是非。