
2025.5.9
価格転嫁定着へ中小企業支援を
「金型」無償保管を是正せよ 下請法改正
参院本会議で、発注者側の大企業に対し受注者側との価格交渉を義務付けることなどを盛り込んだ下請法改正案に関する質疑に登壇しました。
法改正の意義について「商慣習を見直し、中小企業が適切に価格転嫁できるよう環境整備するものだ」とし、賃上げを進める上で不可欠だとの認識を示しました。
また、現場の声を受けた公明党の提案により、上下関係をイメージさせる「下請け」の名称を改めることも高く評価。
一方、思うように価格転嫁を進められない中小企業の声を紹介し「継続的・安定的な価格転嫁が定着するまで中小企業に寄り添い、変革をやり遂げてほしい」と強く要請。武藤容治経済産業相は、取り組みに消極的な企業名の公表などを挙げ「さまざまな施策を講じる」と応じました。
同じ形状の製品を大量生産するのに必要な「金型」などを発注者側が受注者側に無償で保管させる行為を巡り、「これまで以上に踏み込んだ是正措置を取らなければ絵に描いた餅だ」と述べ、対応を促しました。