『地雷除去支援で和平を前進』
こんにちは。平木だいさくです。
今年のノーベル賞は、大隈良典先生の生理学・医学賞受賞の歓喜に始まり、ミュージシャンのボブ・ディランさんの文学賞受賞というサプライズで終わったことで、日本でも大変話題となりました。
しかし、本日取り上げたいのはノーベル平和賞。
皆さん、今年はどなたが受賞されるかご存じですか?
本年のノーベル平和賞は、国内ゲリラとの和平を進めた功績を称えて、コロンビア共和国のサントス大統領に授与されることが決まりました。
このニュースを聞いて、小躍りしそうになりました。
というのも、受賞理由となったゲリラとの和平合意の翌週、公明党・中南米訪問団の一員として同国を訪問し、大統領と今後の和平のあり方について議論してきていたからです。
ゲリラとの『和平合意』というとバラ色の未来を思い描いてしまうのですが、コロンビアにおける内戦の歴史は半世紀を越え、30万人以上が死亡・行方不明になっています。
この紛争が原因で家族や親戚、友人、知人を失った人も多く、複雑な思いで和平交渉を見守っていた人も少なくありませんでした。
実際、今月2日に行われた国民投票では、この和平合意案は僅差で否決。
長年にわたる対立の深刻さが、改めて浮き彫りになったかたちです。
その意味で、今回のノーベル平和賞の受賞は、一旦宙に浮きかけた和平プロセスを、再び前進させる大きな力になることは間違いありません。
このチャンスを逃してはいけない!
週末のノーベル平和賞の発表を受けて、急遽週明けの参議院予算委員会において、日本として和平プロセスをどう支援していくのか、安倍総理に問うことを決めました。
山口代表とともにコロンビアを訪れた際、現地から最も大きな期待が寄せられたのが、地雷除去に対する支援です。
コロンビアは日本の約3倍という広大な国土を有する国ですが、長年の紛争の結果、地雷の埋設数は世界で2番目に多いとも言われ、国土の7割が地雷原との推計もあります。
地雷を除去することができれば、これまで立ち入ることすら出来なかった土地が、農地に変わり、工場や、都市へと変貌して、経済的な繁栄の基盤を築くこともできます。
日本はこれまでも、政府開発援助などを通じて、高性能な地雷除去機の供与や、被害者に対するリハビリテーション施設の整備などを世界各地で行ってきました。
コロンビアに対しても、時を逃さず、更に積極的な支援を行うべきと安倍総理に訴えたところ、「この補正予算も活用して」支援を進めたいとの積極的な答弁を得ることができました。
この夏、現地で平和を希求する人々の思いに触れたひとりの政治家として、今後の平和構築のプロセスに更に力を尽くして参ります。