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2017.1.7

『ポスト・トゥルースを超えて』

晴れやかに、2017年が幕をあけました。

清新な決意と、みなぎる情熱をもって、本年も職務に全力を尽くして参ります。

このメルマガも、今年はこれまで以上に発行していく予定ですので、引き続きのご愛読を宜しくお願い致します。

さて、各地で新春の賀詞交歓会が真っ盛りです。

今年の干支である“酉(とり)”にちなんで、

「羽ばたく一年に!」

「今年こそは、飛躍の年に!」

といった声が随所で聞かれます。

めでたいイメージのままに、大きく躍進できる一年にしたいものです。

一方で、世界の政治は激動の時を迎えています。

一昨年は、カナダ、オーストラリアで政権が交代しました。

昨年も、イギリスでEU離脱の是非を問う国民投票が可決され、イタリアでは政権が進退をかけて挑んだ憲法改正の国民投票が否決。

お隣の韓国では、朴大統領の退任が不可避となり、次期米国大統領には、政治、行政経験のないトランプ氏が就任を控えています。

このように、各国に激震が走る政治動向の背景として、話題になっているのが『ポスト・トゥルース』という言葉です。

オックスフォード英語辞典が、昨年を象徴する言葉に選出したことで、一気に知名度をあげました。

日本語に訳せば、“客観的事実に基づかない”主張で、世論が形成される政治とでも訳せるこの言葉。

あえて現実を歪曲し、誇張し、敵を作ってレッテルを貼る政治が、各国で常態化していることの裏返しと言えるかもしれません。

国民の分断と対立をあおるだけで、我々の暮らしや生活の向上に何ら貢献をしない、こうした政治手法は、民主主義の負の側面であるポピュリズムに通じるものでもあります。

格差と貧困の問題が根っこにあるだけに、日本にとっても、決して他人事とは言えません。

今まず必要なことは、現実の生活にあえぎ、閉塞感にさいなまれる庶民の声に、きちんと、愚直に応えていくことと確信します。

公明党が政権において果たすべき役割も、まさにこの点にあります。

『大衆とともに』という誇り高き立党精神を胸に、本年も“大衆の現実に根ざした”政治の先頭に立って、走り抜いて参りたいと思います。