公明党広報委員会（委員長＝平木大作参院議員）は31日、30日に放送されたBSフジの報道番組「プライムニュース」の中で、内閣官房参与の飯島勲氏が公明党の名誉を著しく毀損する事実無根の発言をしたとして、同番組と飯島氏に対して厳重に抗議するとともに、発言の訂正と謝罪を要求する抗議書を同番組宛てに送付した。

同番組で飯島氏は、次期衆院選を7月の東京都議選に合わせて実施する「同日選」について、司会者から公明党が難色を示しているかを問われた際、「そりゃそうでしょ。人口移動があるから。（10月の）衆院の任期満了まで投票権をもらえるか間に合わない」と発言した。

これに対し抗議書では、飯島氏の発言について「公明党があたかも選挙の際に『住民票の移動』という重大な違法行為を行うことを選挙戦術の常としているかの如き印象を、放送を通し視聴者に与えるものであり、極めて悪質だ」と厳しく指摘。その上で「公明党はこれまで、選挙のために住民票の移動を行うよう、支持者に対して指示したり求めたりしたことは一切ない」として、飯島氏の発言を否定した。