公明党年収の壁プロジェクトチーム（PT、座長＝西田実仁参院会長）は28日、参院議員会館で厚生労働省から、パート労働者らの収入が一定額を超えると年金などの社会保険料の負担で手取りが減る「年収の壁」への対策として政府が27日に決定した「支援強化パッケージ」について説明を受け、意見交換した。

同パッケージを巡って西田座長は「5日に公明党が提言した、使い勝手の良い助成金などが盛り込まれた」と強調。希望する人が使えるよう今後の運用に万全を期してほしいと述べた。

支援策では、従業員101人以上の企業で社会保険料の納付が必要になる「106万円の壁」への対策として、手取りが減らないよう賃上げした企業に従業員1人当たり最大50万円を助成する。参加議員らは、パート労働者にとってのメリットの周知徹底などを求めた。

配偶者の扶養から外れて社会保険料を負担する「130万円の壁」を一時的に超えても、連続2年まで扶養にとどまれるようにする対応に関しては、希望者の増加によって利用に制限を設けることがないよう訴えた。