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2014.7.29

公明党青年訪韓団 未来志向の関係築く

公明新聞:2014年7月31日(木)付

公明党青年訪韓団の石川博崇団長(青年委員長)、樋口尚也、中野洋昌の両衆院議員、平木大作、河野義博の両参院議員は29日午後、ソウル市内の韓国国会議事堂本館で、兪奇濬外交統一委員長と意見を交わした。

冒頭、石川団長は「党の青年国会議員団として訪韓するのは今回が初めて。両国間にはさまざま課題があるが、青年世代として不戦の誓いをもとに、未来志向の関係を築きたい」とあいさつ。

兪委員長は、公明党が結党50年を迎えることに祝意を表明した上で、「生命や生活を重視し、人間中心の政治を掲げてきたことに共感を覚える。韓国でも、今後このような考え方が政治の中心になると思う」と応じた。さらに、韓日両国の歴史認識に隔たりがあることを指摘しつつも、韓国の国民の75%が関係改善を願っているという世論調査結果を挙げ、「来年の韓日国交正常化50周年へ向け、今後は文化交流なども進めたい」と述べた。

一方、石川団長は、日韓交流の活性化について、青少年や議員の交流を拡充するとともに、早期の首脳会談実現に向けても力を尽くすべきと強調。

これに対し兪委員長は、「首脳会談が共通のアジェンダ(議題)となるにはまだ時間がかかる」との見方を示した。韓日両国が共通して抱える課題への対処については、「少子高齢化の問題やPM2.5(微小粒子状物質)などの環境問題は日本が一足先に経験してきた。韓国も日本の経験に学びながら共に進みたい」と語った。

最後に石川団長は、「北東アジアの平和と安定に向けて、北朝鮮の核開発問題は日韓が協力して取り組むことが重要。北東アジア地域を核兵器のない地域にしていきたい」と主張。兪委員長は、「全く同感。核拡散の懸念に対し協力して取り組みたい」と応じ、今後の継続的な議論を約束した。

その後一行は、ソウル市内の韓国国会議員会館内で韓日議員連盟の金泰煥会長代行と懇談した。

金会長代行は、低迷を続ける韓日関係を懸念しながら「来年の国交正常化50周年までに韓日両首脳の会談を実現させたい」との意向を示した。続けて、ヘイトスピーチや、嫌韓本が売れている日本の状況に触れ、「韓日の間にはさまざまな問題があるが、まずは交流を活発にして関係を正常化させることだ」と述べた。

これに対し石川団長は、「未来志向の関係を築くためにも、青年世代の議員同士が連携することが大切」と応じ、今秋に行われる日韓両国の議員連盟総会に向けても尽力していくことを確認した。