『逆転の発想がうんだ「ミニ規制緩和」』
こんにちは。平木だいさくです。
今日は春分の日。甘い物が大好きな私は、早速『おはぎ』を買ってこよう!と思い立ったのですが、実はこれは間違い。
春分の日に食べるのは、『おはぎ』ではなく『ぼたもち』なのです。
え!? 同じものでしょ!?
と突っ込んだ方は半分正解。確かに、『おはぎ』と『ぼたもち』は食べ物としては全く同じものなのですが、食べる“シーズン”に応じて、呼び方が変わります。
すなわち
萩のシーズン(秋分の日)に食べるのが『おはぎ』で、牡丹のシーズン(春分の日)に食べるのが『ぼたもち』。
おやつタイムに是非、ご友人に教えてあげて下さいね。小豆にまつわる豆知識でした。
さて、本日のトピックは、今私が一押しする『ミニ規制緩和』。
先週も大胆な規制緩和の取り組みとして、秋田県仙北市、宮城県仙台市、そして愛知県の3カ所が『地方創生特区』に指定され、話題となりました。
医療や起業、教育など、テーマを決めて、地域限定で規制緩和に取り組む特区方式は、全国一律で進めようとすると困難が予想される、大規模な改革の場合に有効なやり方です。
でも、改革のテーマが自分の関係する業界と異なる場合や、自分が暮らし・働く地域が特区指定を受けなければ、完全な他人事になってしまうのも事実。
報道で目にすることはあっても、なかなかその恩恵を受けることができません。
そこで今日ご紹介したいのが、昨年施行された産業競争力強化法に基づく、企業実証特例制度。通称『ミニ規制緩和』です。
この制度の凄いところは、特区方式で見られるような、所在地や事業内容による一切の制約を外して、個々の企業単位で規制緩和を実現できるところなのです。
規制緩和というと、“大胆な”という枕詞(まくらことば)がよく使われるような、業界全体の仕組みやルール自体を変えてしまうものの印象が強いかもしれません。
でも、規制には、もっと身近で小さなものが沢山あります。
『ミニ規制緩和』で取り組めるようにしたのは、まさにこうした小さな規制の緩和。
所在地が北海道であろうが、沖縄であろうが、事業内容が何であろうが、自分で緩和申請を行い、審査を経た後、うまくいけばひと月くらいで承認がおりることも。
逆転の発想がうんだ、公明党の実績です。
具体例を1つご紹介しましょう。
今、運送業界は人手不足で悩んでいます。集配所の近隣や住宅密集地の配達には、トラックの免許を持たないパートやアルバイトの方たちが大活躍。
沢山の荷物を運ぶ際に重宝されるのが、電動アシスト自転車です。
お買い物などに使われる方も多いと思いますが、実はスピードの出し過ぎや衝突事故を防ぐために、「アシスト力は、ペダルをこぐ力の2倍まで」という規制がかかっています。
こういう時こそ、『ミニ規制緩和』の出番。
ある運送事業者は、早速この制度を使って、配達に使う自転車のアシスト力を「2倍」から「3倍」に増やせないか申請し、無事承認を得ることができました。
わずかな違いかもしれませんが、アシスト力を高めたことで、一回あたり100キロ程度の荷物を運べるようになり、配送効率が大幅アップ。
配送が楽になったことで、女性や高齢者も働きやすくなり、地域の雇用拡大にもつなげることができました。
こんなに凄い『ミニ規制緩和』。使わない手はないですよね。
私も早速、知り合いの経営者の方にお話してきたいと思います!
とその前に、『ぼたもち』で腹ごしらえも抜かりなく…。