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2016.6.5

『成立できなかった法案(!?)』

こんにちは。平木だいさくです。

6月1日、第190回通常国会が150日の会期を終え、閉幕しました。

今国会においても、公明党は、子育て家庭や中小企業の支援から軽減税率の導入まで、数多くの実績を残すことができました。

しかし、本日テーマにしたいのはむしろ、成立させることが『できなかった』法案についてです。

ご存知のとおり、会期終盤は、成功裏に終わった伊勢志摩サミットやオバマ大統領の広島訪問など、安倍政権の外交が一定の評価を得て、内閣支持率も上昇に転じました。

これを苦々しく見ていたのが、民進党を中心とする野党です。

7月に参院選を控える中、政策論争で存在感を発揮できなかったことの焦りからか、全く理解できない行動に走りました。

まずその第一は、成立が見込まれていた法案の審議を、突然ストップしてしまったことです。

例えば『教育機会確保法案』。

この法律は、フリースクールを活用して、学校に行けない子どもたちのために多様な教育機会を確保することや、夜間中学への支援を定めた議員立法です。

これまで、公明党を含む超党派の議員連盟が、数年かけて検討を進め、ようやく今国会に共同提出することができました。

民進党も本法案の提出会派に名を連ねており、それは、賛否について、既に党内の承認手続きが済んでいるということを意味します。

ところが、いざ審議に入ろうとした途端、「全会一致でないものは処理しない」として審議拒否に転じてしまいました。

共産党の主張にそぐわない法案の審議を取り下げることで、野党共闘を優先させたのです。

この他にも、私が3年前の参院選で公約に掲げ、準備を進めてきた『休眠預金活用法案』などが、同様の理由で成立が見送られてしまいました。

第二に、多くの政党で協力して進めてきた法案作成の成果を、抜け駆けして、自分たちのアピールに利用したことです。

これは、全会派が共同提出する予定だった法案を、民進、共産の両党が勝手に衆議院に提出してしまったというものです。

「あと1日あれば自民党も公明も党内手続きを終えていた」(公明・中野洋昌衆院議員)というタイミングでの、「信義にもとる行為」(公明・高木美智代衆院議員)に、結局政党間での合意は決裂。

『女性の政治参画推進法案』という大切な法案の成立が、見送られることとなってしまいました。

政党に男女同数の候補擁立や政治活動と家庭生活が両立できる環境整備を求める先進的な内容の法案であり、残念でなりません。

以上ご紹介したように、今国会の1つの側面は、民進・共産両党のパフォーマンス優先の行動によって、多くの法案が葬り去られ、多くの時間が無為に浪費された国会ということでした。

自ら提出した法案の審議を拒否する行為は、もはや政党としての自らの存在意義を否定することに他なりません。

そして、超党派で行ってきた合意形成を無視し、その成果を党利党略に利用することは、国権の最高機関である国会を愚弄し、主権者たる国民を欺くものであり、断じて許すことはできません。

自公連立政権にとって正念場となる参議院通常選挙まで、残すところあと1か月あまり。

政権を担う責任感もなく、その能力もない野合に負ける訳にはいかないとの強い決意で、今週も街頭に立ちたいと思います。