『ワクチン接種が明日からスタート』
こんばんは。平木だいさくです。
2月13日、参院での可決・成立から10日という異例のスピードで、改正・新型コロナ特措法が施行となりました。
感染拡大の抑止策や治療の質の向上、そして、大きな影響を受けている事業者への支援策などについて、実効性をあげるための法改正です。
改正のポイントについて、角田ひでお・前衆議院議員と語り合いましたので、是非以下のURLからご視聴下さい。
そして、明日からはいよいよ、ワクチンの先行接種が始まります。
一般の接種については、準備が整うまでもう暫くお待ち頂くことになりますが、この間に期待される効果や副反応などについて、理解を深めておくことが大切です。
でも、ワクチンの効果って、一体どうやってはかるのでしょう?
例えば、ファイザー社製ワクチンは「発症予防効果が95%」とされていますが、これは100人に接種したところ、そのうち5人しか発症しなかったということでしょうか?
実は違うのです。
ワクチンの効果を確かめる臨床試験では、通常、本物のワクチンと同数の偽ワクチン(プラセボと呼びます)を打って効果を検証します。
今回のファイザー社製ワクチンの場合、臨床試験に参加したのは約4万人ですから、半数の2万人に本物を、残りの2万人に偽物を注射したことになります。
もちろん、どちらを打ったかは本人にも内緒です。
一定期間の経過後、参加者のうち170人に発症が確認されました。
この段階で初めて、打ったワクチンの真贋が明かされます。
結果は、罹患者170人のうち、本物のワクチンを打っていたのが8人、偽物を打っていたのが162人でした。
162人÷170人=95% が発症予防効果です。
でも本物のワクチンを接種した2万人のうち、(少なくともこの時までに)実際にコロナに感染した人は8人だけですから、感染しなかった人の割合は実に99.96%!
100人打って、5人感染するイメージとは、随分違うことがわかると思います。
以上はあくまで国外で行われた臨床試験の結果ですので、日本でも同じ効果が得られるとは限りませんが、「予防効果」一つとってみても、正しく理解するのは難しいものですね。
皆様に安心して接種に臨んで頂けるよう、引き続き政府からのわかりすい情報発信を促してまいります!