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2022.8.3

臨時国会召集 党両院議員総会で結束を確認

第209臨時国会は3日、召集された。与党が勝利した先の参院選を受けた国会で、会期は5日までの3日間。公明党は3日昼、衆院第2議員会館で衆参両院議員総会を開き、山口那津男代表、石井啓一幹事長は、先の参院選で示された民意に応えていくため「一人一人が全力で働いていくとの決意を改めて固めたい」と力説。日本が直面する難局打開へ結束して闘おうと呼び掛けた。西田実仁参院会長、竹内譲政務調査会長、佐藤茂樹国会対策委員長もあいさつした。

山口代表は、直面する課題として新型コロナウイルスの感染拡大を挙げ、重症者の増加や病床の逼迫、社会経済活動への影響に対し「動向を注視しながら、国民の不安をなくし、社会経済活動を維持していく。さらに感染が克服できるようにしっかり手を打っていきたい」と力説した。

二つ目の課題としては物価高に触れ、欧州のガソリン価格を引き合いに「わが国では、激変緩和策を講じた結果、現状で(全国平均価格が)160円台と国際的に見ても低く抑えられている」との認識を表明。一方で、さまざまな物品で値上げが行われ、9月以降の値上げが予告されている物品もあることから「物価高に対する国民の懸念、生活の圧迫状況を和らげていく取り組みも重要になる」と強調した。

その上で「こうした課題を注視しながら、与党として実行できる対策を2022年度補正予算の予備費なども活用しながら、先手、先手で対応していく構えが重要だ」と指摘。党として「あらゆる課題に目を凝らし、耳を澄ませてネットワークを生かして取り組んでいきたい」と訴えた。

石井幹事長は、先の参院選を踏まえ、「安定的な政治基盤の下で、長引くコロナ禍の克服や、ウクライナ危機と、それに伴う物価高といった難局をしっかり乗り越えてほしいという民意に応えていきたい」と力説した。

今後の国会運営では、今国会閉会後も、安倍晋三元首相の国葬に関して、政府の準備が整った段階で議院運営委員会において説明を受け、各党が質疑を行うと報告。そのほかのテーマに関しても、与野党が合意した場合に閉会中審査を行う考えを示した。

西田参院会長は、先の参院選での取り組みに改めて御礼を述べ、「参院公明党は第3党を堅持した。新しい会派構成の下、新しい決意で臨んでいく」と力説。選挙制度改革などの参院改革へ議論を進めていくと語った。