公明党年金制度委員会（委員長＝谷合正明参院会長）は4日、参院議員会館で厚生労働省から、年金制度改正の方向性を聞くとともに、今後、党として政府に提言する内容について議論した。

厚労省は、物価や賃金の伸びを踏まえて給付水準を調整する「マクロ経済スライド」の見直しの方向性について、基礎年金と報酬比例部分の調整期間を一致させる案を紹介。「これにより将来的に、ほぼ全ての人の給付水準が上昇すると見込んでいる」と述べた。また、在職老齢年金や標準報酬月額の上限、加給年金の見直し案についても説明した。

公明側は、マクロ経済スライドの早期終了の必要性を強調した。一方、政府への提言案を巡る意見交換では、制度改正に必要な安定的な財源のあり方などに関して意見が出た。